アーリーリタイアを50代で検討するときいくら必用なのでしょうか。
50代であれば年金の受給も見えてきて、より計算がしやすいかと思います。
今回は55歳で1億円あれば足りるのか?という話をしていきます。
アーリーリタイア55歳 から考える
アーリーリタイアと聞いて、憧れを抱く人はたくさんいるでしょう。
今いる会社の希望退職に立候補して悠々自適な生活を送るのも決して悪くないでしょう。
当ブログでは、サラリーマンをやりつつ副業をして、自分のビジネスをもちセミリタイアをするというスタンスを推奨しています。
しかし55歳という年齢であれば、年金がもらえるまでの期間の計算もしやすく、切り崩していくという方法もあります。
下手に貯めてきたお金を事業で失敗するのもよくないでしょう。
セミリタイアではなく、完全リタイア、アーリーリタイアを狙う方が現実的です。
念のため触れておくとアーリーリタイアとは早期退職のことで、サラリーマンを辞めることです。(脱サラという表現がしっくりきますかね。)
アーリーリタイア55歳 50代で目指す理由
アーリーリタイアを50代、55歳、56歳、57歳、この辺りで検討するには理由があります。
理由①海外と国内のブーム
働き方が自由になった今、海外や若者でFIREムーブメントが起きています。
必ずしもサラリーマンだけが生き方ではないということですね。
理由②セカンドライフの検討
この時期になると子供が独立しているケースも多く、自身の支出も減ります。
さらに自由な時間も増えると第二の人生について考え始めます。
理由③体力の限界
せっかくリタイアをしても、体が動かなければ世界一周もできません。
老化を考え、いち早く引退を視野に入れる人が増えているからです。
アーリーリタイアを考える前にすべきことは、しっかりと計画を立てることです。
できる人とできない人の違いは、計画と準備、そしてほんの小さな勇気です。
よく資金がどれくらいで悠々自適暮らせるか?という質問もいただきますが、計画をしていれば、決して大きな資金がなくても可能です。
アーリーリタイア50代ではいくら必要か
アーリーリタイアを50代でする場合、5000万円程度あれば、可能です。
もちろん個々の事情で支出は違いますので一概にはいえませんが。
必要金額=1年間の支出×25年分
※年利4%の株式投資で運用を想定
また年金のことも考慮します。
詳しくは別記事を見てほしいですが、国民年金と厚生年金はmaxで13万円ほどもらえます。
自分が年金をいくらもらえるか考えます。
例えば自分の生活費が15万円/月だとします。
その計算だと、65歳以降は年間24万円あれば暮らしていけるのです。
こう考えると結構ハードルは低そうですよね。
100歳まで生きる人が50歳でアーリーリタイアを目指す場合は以下になります。
毎月の支出が15万円
50歳で辞めた場合の年金をは10万円
50歳〜65歳までの生活費=15年×12ヶ月×15万円=2700万円
65歳〜100歳までの生活費35年×12ヶ月×5万円=2100万円
合計4800万円という計算になります。
アーリーリタイア50代 パターン別50歳の場合
ではパターン別でいくつか必用資金を計算してみます。
50歳の場合は必要な資金、金融資産は5400万円です。
支出が20万と仮定、65以降は10万の年金が入るとする。
80まで生きるとして、切り崩し前提であれば。3600万+1800万円
プラスして投資をする場合、複利の利回りが、4%前提の場合、3800万円必要です。
アーリーリタイア50代 パターン別55歳の場合
必要な資金、金融資産は4200万円
支出が20万と仮定、65以降は10万の年金が入るとする。
80まで生きるとして、切り崩し前提であれば。2400万+1800
投資と併用の場合、4%前提の場合、3200万円必要です。
アーリーリタイア50代 パターン別56歳の場合
必要な資金、金融資産は3960万円
支出が20万と仮定、65以降は10万の年金が入るとする。
80まで生きるとして、切り崩し前提であれば。2160万+1800
投資と併用の場合、4%前提の場合、3100万円必要です。
アーリーリタイア50代 パターン別57歳の場合
必要な資金、金融資産は3720万円
支出が20万と仮定、65以降は10万の年金が入るとする。
80まで生きるとして、切り崩し前提であれば。1920万+1800
投資と併用の場合、4%前提の場合、2900万円必要です。
アーリーリタイア55歳 なにがリタイアの金額を決めるのか
上記を見てもらうと気づきますが、1歳の違いが大きな差を生みます。
もしアーリーリタイアを目指しているのであれば、今からすぐに行動を始めましょう。
そして、計算の上で支出の重要さに気づいた人もいるでしょう。
今回は20万という支出で計算をしていましたが、それが15万円、10万円と言うふうに削減できるのであればもっと資金は少なくて大丈夫です。
アーリーリタイア55歳 実例
最後にアーリーリタイアを志す方、実際にしている方の実例を紹介します。
①1億円あるがオススメはできないAさん
Aさんは大手商社に勤めており、52歳で営業部長として、年収は2000万円です。
海外の在住も多く、なんと試算は1億円貯まっています。
しかし、お金を稼いでいることもあり、日常の生活にお金をかけており、家賃も都内のタワマンでなんと25万円/月払っております。
稼いでは使って、稼いでは使ってと言う生活が慣れており、タクシーは当たり前、車もBMWを所有しています。
そんな彼の生活費は70万円/月
仮にアーリーリタイアをしてもこの支出を削減はしたくないそうです。
もしこのまま、リタイアをした場合、65までの13年間で、1億円使うことになります。
すなわち、支出を減らさない限りはリタイアは難しいです。
一番問題なのは高級生活に慣れてしまったことですね。
②夫婦で6000万貯金あっても15年で0に
続いて夫婦の実例です。
今年で50歳を迎えるBさん夫婦
40歳ほどからアーリーリタイアを考え始め、10年間で6000万円もの貯金をしました。
Bさん夫婦には中学生の子供が2人します。
もともとアーリーリタイアを考えていたので、Bさん夫婦の支出は少なく、250万円ほどです。
しかし子供にはきちんとお金をかけており、私立に入れているうちになんと150万円ものお金がかかるようになりました。
合計の支出は400万です。
仮にアーリーリタイアをしたとしても、65歳までにピッタリ6000万円を使う計算になります。
わたしがこの立場であれば、後5年は耐えてか、リタイアですね。
③独身で3000万だが実家に戻って成功
最後に成功した例です。
独身でコツコツとお金を貯めたcさん。
3000万と言う比較的少ない金額ですが、株式投資をして平均して毎年4%の利回りを得ています。
(120万円ほど)
そして、彼はリタイアのタイミングで実家に戻り、年間の支出は110万ほどです。
リタイアから8年が経った今も、資金はゆっくり増えていき、3100万円になっております。
このように、支出の削減というのが非常に重要になります。
50代であれば、年金も視野に入れでアーリーリタイアもしやすいので、一度シミュレーションしてみてはいかがでしょうか。
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